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「レディ・ジェーン・グレイの処刑」~日記番外編~

ルーブル美術館でのわたしのお決まりのコースはフェルメール〜オランダ・フランドル絵画〜ラ・トゥールなどの17世紀フランス絵画〜モナリザ…という流れなのですが、先日ふと「あのモナリザ部屋に入らずに廊下をまっすぐ行ったら何があるんだろう?」と思い立ち、遭難覚悟で行ってみました。結果見事に迷子になったわけですが、出口を探して彷徨ううちに企画展に迷い込みました。極端に照明を落とした空間の中央に展示してあった作品がこちら。

765px-DelarocheLadyJaneGrey.jpg
ドラローシュの「レディ・ジェーン・グレイの処刑」です。ロンドンのナショナル・ギャラリーからの貸し出し品。こんな所で会えるとは驚きました。中野京子さんの「怖い絵」の表紙にもなってますよね。巨大なキャンバス一杯に描かれたちょっと大袈裟にも思える嘆き悲しむ侍女たち、処刑人の微妙な表情、首置き台の下に敷かれた藁の意味など、以前読んだエピソードを思い出しながら隅々までじっくり鑑賞。だんだんと怖くなって来て、寒気がするほどでした。全体的に色調を押さえた暗い画面の中で、命を断たれる直前のレディ・ジェーンの匂い立つ美しさが輝く様な真珠色の衣装に表されています。実際この暗めの展示室でここだけぼんやり不思議な光が当たっている様な気がしました。史実とはだいぶ違う光景を描いた作品だそうですが、ドラマチックな効果は充分です。レディ・ジェーン以外の人物の描き込みはかなり雑なような気もしますが、まぁ主役は彼女一人ですしね。
ちゃんと確認しなかったのですが、これはドラローシュの素描を含んだ企画展だったらしく、かなり貴重な作品群を鑑賞することができました。遭難してもすごい作品にめぐり逢えるルーブル、やっぱりすごい場所です。
2012.06.09 Saturday 23:04 | - | trackbacks(0) | 12 Paris Vienna | このエントリーを含むはてなブックマーク|