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「父と息子のフィルム・クラブ」

15歳の息子がある日突然登校拒否に。映画評論家の父親はそれを認めるために二つの条件を出す。「麻薬には絶対手を出さない」「これから私と一緒に週に3本、私の選んだ映画を見ること」
これがこのノンフィクション作品の主なあらすじ。著者が映画評論家ということで、本格的な評論が書かれているのかと思いきや、ほとんどが息子との関わり方を綴ったいわゆる「子育て体験記」。でもそれがちっとも退屈に感じなかったのは、父親が取り上げた作品のチョイスの斬新さ(フィルム・クラブ1本目がトリュフォーの「大人は判ってくれない」、口直しに「氷の微笑」!)と、息子の情けなさも赤裸々に書いたストレートな表現によるもの。
いわゆる映画解説本ではないけれど、父親が語る作品解説や、息子の素直な感想には「へぇ」とうなる箇所も多々ありました。
女の子にさんざん振り回されて、読んでるこっちまで「あー、もう情けないっ!」と思う息子だけど、本のカバーの裏にあった父子が幸せそうに微笑む写真を見たらまるで身内のようにホッとしてしまったのも事実です。巻末には親子が鑑賞した約120本の映画のリストが付いています。改めてざっと眺めても本当にユニークなチョイスだ。個人的にソダーバーグの「アウト・オブ・サイト」が高評価だったのがうれしかったな。
2012.09.27 Thursday 00:28 | - | trackbacks(0) | Books | このエントリーを含むはてなブックマーク|