<< April 2017 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 >>
SELECTED ENTRIES
CATEGORIES
ARCHIVES
RECENT TRACKBACK
SEARCH
free counters
<< 「カリフォルニアデザイン 1930-1965 ”モダン・リヴィングの起源”」 | main | 「梅佳代展」 >>

「アントニオ・ロペス展」

      al.jpg
展覧会通いをしていると、それまで全く知らなかった作家の作品になぜか急に惹かれたりすることがありますが、アントニオ・ロペスはまさにそんな一人。同じような体験をしたのはヴィルヘルム・ハンマースホイ以来です。
ロペスは作品どころか名前も全然知らなかったのですが、ある日見かけた駅貼りポスター(画像の「グラン・ビア」)に目が釘付けになり、戻って二度見してしまったほど。Bunkamura ザ・ミュージアムで始まった展覧会の初日に行って来ました。

「グラン・ビア」のイメージで行くと、冒頭の家族や静物画を描いた作品は多少面食らうかもしれません。「マリアの肖像」はさすがの緻密さなのですが(コートの質感は鉛筆だけで描いたとは思えないほど)、その他の油彩作品は印象派としてもいいような筆致です。中にはコラージュを取り入れた実験的手法もありました。

ドキュメンタリー映画の題材にもなった「マリメロの木」は光の取り入れ方や果物の瑞々しさが明るい色調で描かれています。他にもバラの花などを描いた小作品も展示されていますが、このあたりはあまりわたしの好みではなかったです。

圧巻はやはりマドリード風景の作品群。「グラン・ビア」はもちろん、市街地を遠景で捉えた作品は写真かと見まごう程。それでいてそれを描いた時間帯の空気感や温度をちゃんと感じる事ができます。スペイン独特の乾いた土っぽい風を思い出しました。
「グラン・ピア」、これは長い時間眺めていても飽きない作品です。ロペスはこれを描く為に、何年もかけて毎朝同じ時間(絵の中の時計が6:10を指している)にキャンバスを立てかけたそうです。人も車も通らない静寂な時間帯を見事に切り取っています。
他のバスルームを描いた作品もそうなのですが、どこかハンマースホイに似た静謐さを感じました。

最後のコーナーにある映像も必見。毎日外で筆を走らせるロペスの映像を見ることが出来ます。真夏の暑い日でしょうか、観光客が覗き込むような場所でキャンバスに向かうロペスの姿を見て、いつまでも健康で制作して欲しいな、と思いました。

アントニオ・ロペス展はBunkamura ザ・ミュージアムでは6/17(日)までの開催です。その後長崎、岩手と巡回します。
2013.05.02 Thursday 16:10 | - | trackbacks(1) | Art | このエントリーを含むはてなブックマーク|
「アントニオ・ロペス展」
Bunkamuraザ・ミュージアムで開催中の 「現代スペイン・リアリズムの巨匠 アントニオ・ロペス展」に行って来ました。 「アントニオ・ロペス展」公式サイト http://www.antonio-lopez.jp/ Bunkamuraザ・ミュージアム「アントニオ・ロペス展」特集ページ 喜
| 弐代目・青い日記帳  | 2013/05/18 9:38 PM |