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ローラ・ブッシュ自伝 -脚光の舞台裏

5月に刊行されたジョージ・W・ブッシュ元大統領夫人のローラ・ブッシュの自伝。ファーストレディの自伝としてはヒラリー・クリントンのそれが有名ですが、本作はテキサス出身の本好きな少女がファーストレディとなり、911やイラク戦争を経験した大統領夫人としての苦悩や心情、またひとりの女性としての数奇な運命を生き生きとした筆致で表しています。ジョージ・ブッシュのウォッチブログでおなじみ、わたしの友人でもある村井理子さん訳の文章は、まるでローラ本人が語っているかのような優しい調子で綴られていて、最後まで読み切ると「この人を嫌う人なんていないんじゃないか」と思うほどでした。選挙戦の時にマスコミに暴露された高校時代の自動車事故や、夫ジョージのアルコール依存症のことも包み隠さずきちんと自分の言葉で書いているのも好感が持てたし、姑のバーバラ・ブッシュ、ホワイトハウスの女王だったジャッキー・ケネディへの複雑な感情など、普通なら省いてしまっても何の不思議ではないこともきちんと書き記しているのが興味深かったです。ここまでクオリティの高い伝記を出版してしまうと、あとに続くファーストレディは書きにくくなるのでは?と思うほどでした。
村井さん訳は料理の描写が本当に素晴らしくて、あの時代のテキサスの人びとの食生活を垣間見る事ができました。アメリカはまた大統領選の年を迎えますが、静かな生活を送っているはずのブッシュ家から再び候補者が出る模様。最近のローラの心中が気になる所です。選挙戦前に一読をお薦めしたい作品です。
2015.07.19 Sunday 20:38 | - | trackbacks(0) | Books | このエントリーを含むはてなブックマーク|