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SHUNGA 春画展

話題の春画展を見に永青文庫に行って来ました。2013年に大英博物館で開催され大評判となった展覧会を日本で開催するには数々のハードルがあったとかで、結局この会場に落ち着いたわけですが、かえって「行って来たよ!」感が味わえて良かったと思います。
130点ほどの春画を次から次へと見ていると「アートかポルノか」なんてどうでも良くなってくることは確か。露骨に誇張された交接部ばかりで飽きて来そうになったので、視点を変えて構図、着物、背景なんかに目を向けるとだんだん楽しくなって来ました。
営みそのものの表現はワンパターンなんですよね。それは多分ほとんど同じに見える表情のせいだと思う。だからお歯黒の女性のアップの絵は抜きん出て印象に残りました。
それとやはり北斎のあの有名な蛸の絵の迫力は凄い。この二点を見るだけでも来た甲斐ありました。

春画にはBLもちゃんとありまして、これがまた線も構図も人物も綺麗で、そのあたり現代の同人に通じているなぁと思ったり。この時代にも需要があったんですね。
他にも大人のオモチャを描いたものや、大きな屏風に武士との絡みを描いたもの(仕掛けがしてあって、めくると交接部が見られるようになってる。お武家さん宅の寝室に飾られてたらしい)など、色んな意味であの時代の風俗がわかる展示となっていました。
春画を倉に入れておくと火事を免れると言う言い伝えもあったそうで、大きな庄屋さんはこぞって絵師に春画を描かせたとか、エピソード的にも面白い物が多かったです。

この展覧会をニュースで報じた時に「春画だけどいやらしくなんかなくて良かった」とおっしゃってた方がいましたが、わたしは充分いやらしいと思いましたよ。いやらしさあっての春画です。当時の人達はみんなで集まって春画を見ながら大笑いして盛り上がったそうです。「涅槃図」なんか「しょうがないなー。でもすごいな!」と純粋に呆れました。「アートかポルノか」など分析せずに、当時の人気絵師達が表現したあっけらかんとしたいやらしさ(中には北斎みたいにネチっこいのもあるけど)を時を経て、おそらく同じ東京という地で楽しむ、ということでいいんだと思います。

     
雨の夕方の永青文庫。初めて行ったけど風情のある建物。細川護煕さんありがとう。
2015.10.02 Friday 20:31 | - | trackbacks(0) | Art | このエントリーを含むはてなブックマーク|