<< May 2017 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>
SELECTED ENTRIES
CATEGORIES
ARCHIVES
RECENT TRACKBACK
SEARCH
free counters
<< 2015年 音楽振り返り | main | 「サウルの息子」 >>

リッカルド・ムーティ指揮 シカゴ交響楽団



マエストロ・リッカルド・ムーティがシカゴ響音楽監督に就任して初めての来日公演に行って来ました。会場もマエストロ含む幹部からのリクエストで東京文化会館ということで、本拠地シカゴ・シンフォニーセンターとかなり近い音響になったと思います。サントリーホールだったら鳴りすぎだったことでしょう。(楽友協会での公演なんてすごかっただろうなぁ)それだけシカゴ伝統の金管は冴え渡っていました。

特に2日目、プロコフィエフの後のヒンデミットでブラスが増強された時の音の激しさったらなかったですよ。この日はわたしは平土間中央やや後方で聴いていましたが、鼓膜にビンビン響くほど。上階でもすごい音がしていたそうです。鳴らせばいいということではもちろんなく、その正確さ(特にホルンの弱音)にも唸りました。
後半のチャイコフスキー4番、冒頭の天に刺さるようなホルンの咆哮でぐっと世界に引き込まれ、3楽章の弦チームの繊細で立体的なピチカートに聞き惚れ、終楽章の疾走感に身を任せる、というこの上ない至福感。
初日のベートーヴェン5番終楽章でのテンポアップにも驚いたのですが(そこまではかなり安全運転な感が)、チャイ4も同じ感じで最後にかなり突っ走った印象でした。ひとつの曇りも見せず軽々と弾きこなしてるオケの実力を見せつけられ、今のアメリカのオケでナンバーワンというのも納得です。

マエストロ・ムーティの指揮はやはりところどころ歌心を感じさせる音作り。マーラー1番は起伏に富んだ演奏で、途中でヴェルディを聴いているような気になったし、チャイコも歌う歌う。オペラではないのに、とてもドラマチックにも思えました。

70代半ばという年齢を感じさせない機敏な動き(ジャンプ多し)は、素人目にもどういう音を要求しているのかがよくわかり、その音が実際にぴたっと来た時の気持ち良さもさすが。見て良し聴いて良しの演奏会でした。いや、本当にすごい二日間だった。

マエストロのシカゴ響任期は2020年までですが、それまでにぜひもう一度来日していただきたいです。
2016.01.21 Thursday 17:33 | - | trackbacks(0) | Music | このエントリーを含むはてなブックマーク|