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「サウルの息子」

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過去にいくつも作られたホロコースト映画のどれにも似ていない作品。ゾンダーコマンダー(調べましょう)のサウルが息子とおぼしき少年の遺体を見つけ、ユダヤ教式に埋葬したい(火葬はユダヤではタブー)と帆走するたった1日の物語。ほとんどのシーンでカメラは登場人物の上半身を寄りで撮影しており、周りで起こっている悲惨な光景を観客に必要以上に印象づける事はなく、サウルを中心としたユダヤ人の囚人の動きだけを淡々と追って行く。このため見ている側は悪夢を追体験しているような気分になり、鑑賞中はずっと緊張を強いられることに。それだけに終わった時に安堵感を感じたのがわたしの正直な感想。果たしてあの遺体は本当に彼の息子だったのかは誰にもわからないし、結末に関しても様々な感じ方ができると思う。「人間の尊厳」「魂の解放」という使い古された言葉をぼんやりと思い浮かべながらエンドタイトルを眺めるしかなかった。2015年第68回カンヌ映画祭グランプリ受賞作品。来月発表される米アカデミー賞外国語映画賞にもノミネート。混まないうちにぜひ。
2016.01.24 Sunday 15:02 | - | trackbacks(0) | Movie | このエントリーを含むはてなブックマーク|