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2017.06.04 Sunday  | - | - | - | このエントリーを含むはてなブックマーク|

「対決 巨匠たちの日本美術」

1
7月8日から東京国立博物館で始まった「対決 巨匠たちの日本美術」を見て来ました。さて一体どこから書きはじめていいのかわからないほど頭の中が混乱しています。それだけ内容充実。予想以上でした。平日午後3時過ぎ、閉館の5時ギリギリまでじっくり見たつもりでしたが、時間が全然足りません。これでも陶器、仏像ははしょってます。絵だけでお腹が一杯。一応「対決」なのでそれぞれの部門でジャッジをしなくてはいけないのかもしれませんが、当然そんな余裕もないです。取り急ぎ今日は下見のつもりだったので、ざっと感想を書きたいと思います。

5<雪舟vs雪村>
雪舟の「慧可断臂図」は先日の山口晃さんの講演でも触れていましたが、予想外に大きい絵で、実際に見るとかなりの迫力でした。背景のグルグルと描かれた岩場はたしかにおどろおどろしいし、人物の表情もちょっと怖い。達磨の大きな白い背中を描いた太い線は一息で描かれ、慧可が切り落とした手も生々しい。色んな要素が一枚に集約された絵。雪村の「呂洞賓図」は踏みつけた龍と上空の龍の表情がちょっとイラスト的。空想が入ってる絵なので、少々取っ付きにくい気も。雪舟の風景画はなんだか落ち着いてみられます。


2
6
<永徳vs等伯>同じ樹木(松と檜ですが)を描かせてここまで見事に違うと言う例。上が永徳「花鳥襖図」、下が等伯「松林図屏風」。永徳はあの「檜図屏風」が圧倒的存在感を誇っているのでどうしても等伯が地味に見える。特にこの「松林」は線も色もゆらゆらしていて、たとえは悪いけど幽霊のよう。繊細と言えば繊細なのだけど、永徳の力強さと迫力には勝てないのかも。ところでわたしは永徳はこの「花鳥図襖」がとても好きです。渋みが出た色彩といい、水墨の枝ぶり、鳥などなんだかとても落ち着きます。永徳は他にも「洛外名所遊楽図屏風」も出品。これは金箔を贅沢に施した「洛中洛外図」と違い、金泥を使った作品。キラキラした華やかさはなく、人物や建物の描き込みも少ないけれど、魅力的な作品。しまった!永徳を見るというのに単眼鏡を忘れてしまった〜。

<宗達vs光琳>
4
宗達の「蔦の細道図屏風」はコピーが欲しいです。現代のインテリアにもマッチするデザイン的要素が大きい作品。左右入れ替えても絵柄がつながるようにできてるそうです。画面を大きく横に分断、金地にグリーンのコントラスト、さらに上部に蔦を描き込むという手法で一見視線を分散しているのかと思いきや、意外に流れを感じさせる新鮮な絵でした。
3
光琳「菊図屏風」は同じモチーフの物(大きさはだいぶ違うけど)をパリのギメ美術館で見て来たばかり。そこでもあの菊の花のモコモコ感はスゴイ!と驚いたけれど、これは屏風の大きさの規模が段違いなので迫力が倍増。印刷では絶対にわからないあの立体感はたまりません。

<若沖vs蕭白>
5
ここでは蕭白はほとんどスルーして若沖に釘付け。間近で見るとやっぱりスゴイですね。もういっちゃってると言うか、極めちゃってます。特に鶏は。「仙人掌群鶏図襖」はそんないっちゃってる若沖の集大成。当時には珍しいサボテンが緑鮮やかに描かれ、動物図鑑のような完璧な鶏が10羽。足元にコッソリいるヒヨコちゃんがたまりません。まぁでもよくここまで細かく描けたものだと感心するやら呆れるやら。日がな一日鶏を眺めてスケッチする生活。それはそれで幸せだったのかもしれません。「雪中遊禽図」もなんとも美しい絵。水面に潜った鴛鴦の透け感、雪の白、山茶花のピンクととても優美。これも複製画が欲しいなと思った一枚。

<応挙vs芦雪>
6昨年藝大美術館で見た「応挙の虎ちゃん」はムクムクした足がとってもキュートでしたが、今回はタイトルの通り「猛虎図屏風」です。しなやかに身体をくねらせる大きな虎が描かれています。対して芦雪の「虎図襖」は1頭だけでものすごい迫力と立体感。この構図がすごすぎます。足の関節、鋭い爪、固そうなヒゲ、でも表情はなぜか愛らしい!あぁ、もうこの虎のとりこです。この展覧会でわたしのNo.1かもしれません。


<鉄斎vs大観>
7
鉄斎の「妙義山・瀞八丁図屏風」は見た瞬間に「ロード・オブ・ザ・リング」の「中つ国」の地図を思い出しました。岩、緑、雲という素材のせいでしょうか。大観「雲中富士図屏風」は某航空会社のラウンジにあった記憶が…。いかにも!なモチーフですよね。

と、記憶が新鮮なうちにざっと書き記しておきました。2時間弱の鑑賞だったので、次回はもうちょっとのんびりゆっくり見たいと思います。それにしてもすごい内容でした。この先しばらくはこれだけの作品が一堂に会することは難しそうです。わたし的に今東京で一番楽しい場所だと思います。8月17日までと意外に会期が短いのでお早めに!わたしもあと2回は行かないと。


2008.07.10 Thursday 23:59 | - | trackbacks(3) | Art | このエントリーを含むはてなブックマーク|

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2017.06.04 Sunday 23:59 | - | - | - | このエントリーを含むはてなブックマーク|
「対決−巨匠たちの日本美術」
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