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2017.06.04 Sunday  | - | - | - | このエントリーを含むはてなブックマーク|

10周年

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ブログを始めてちょうど10年が経ちました。始めた当初はこんなに続くと思ってなかったけど、やればできるものですね。当時も今もその時々で好きなもの、気になったものについて書いているので、アートブログ、音楽ブログ、グルメブログと特化できないのが難しい所です。
1本目のエントリーには2代目ルークの画像を使ったので、今日も3代目ルークを載せましょう。ちなみにこのページ右上にいるのも、Twitterアイコンも2代目なんです。
一時期よりは更新頻度は落ちていますが、これからも細々と続けて行きたいと思っています。11年目もがんばります。
2014.03.30 Sunday 22:23 | - | trackbacks(0) | Diary | このエントリーを含むはてなブックマーク|

「アナと雪の女王」

     Frozen.jpg 
ディズニーの予定調和的なハッピーエンディングが苦手なのだけど、この作品は斬新でした。ディズニー映画史上初の「Wプリンセス」を登場させ、お約束の「王子さまのキス」は何の解決にもならない、という衝撃。挙げ句の果てに「伴侶としての男なんていらない。ちょっと変わり者だけど、血のつながった姉妹で楽しく生きて行く」というエンディング。やるな、ディズニー!と感心しながらも、つい自分の立場とシンクロさせてしまいました。わたしは長女なので、城から逃げ出し、自分の「力」をもう隠すことはない、これからは自由に生きる!と「Let it Go」を歌うエルサの気持ちは痛い程わかったし、それでも家族(アナ)をとても大事に思う気持ちも充分に伝わって来て、ちょっと身に沁みました。
いつまでも女の子の夢を綺麗に描くだけじゃない、という点も世界中で大ヒットした理由なんじゃないかな。

CGアニメーションとしての技術はもう行き着く所まで行ってしまった感があるので、文句なし。雪や氷の質感、トナカイの毛並みなどは実写と見まごう程だし、むしろこれは実写では作れない作品なんだな、ということがよくわかりました。(ブロードウェイ舞台化されるらしいけど、氷の城をどう作り上げるのか、興味津々です)

キャラクターも魅力的に作り上げていると思います。男性キャラはもうちょっと綺麗な顔立ちでも…と思わなくもなかったけど。まぁ、この作品では男性キャラは添え物ということで。雪だるまのオラフもトナカイのスヴェンもいい味出しているのだけど(この手のコメディリリーフの動物?キャラがWというのも珍しい?)、個人的にはトロールが苦手。長老だけでいいじゃん、と思いました。「ジェダイの帰還」のイウォークを思い出したわ…。

わたしが見たのは3D字幕版だったので、クリップでさんざん見ていたイディナ・メンゼルの歌声もようやく大きなスクリーンで楽しめたし、クリスティン・ベル(「ゴシップ・ガール」の声だった人)のコケティッシュな声の演技も堪能できました。ミュージカル・アニメというだけあって、歌の比重も大きいのだけど、セリフから歌への移行がとても自然で違和感がなかったのも良かったですね。
平日昼間の鑑賞でしたが、男性が一人で見に来ていたり、お客さんの層も広く、久々に「ヒットしている映画」の空気を実感しました。好評な日本語吹き替え版も気になるので、BDが発売されたら買ってみようと思います。
2014.03.28 Friday 22:36 | - | trackbacks(0) | Movie | このエントリーを含むはてなブックマーク|

「死の都」新国立劇場オペラ

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新国立オペラで今シーズン一番の話題だった「死の都」を見て来ました。「マリエッタの歌」しか知らず、ざっとあらすじを読んだだけで挑んだのですが、素敵な舞台演出で補われた印象です。ほぼ正面の席から鑑賞したので舞台の美しさは堪能できたのですが、なにしろシンプルすぎて1,2幕は単調で眠気が…。舞台の真ん中に大きなベッドが置かれ、歌手はそこからほとんど動かずにひたすら歌う。これが聴かせる歌手なら退屈しないのでしょうけど、こちらの勉強不足もあり、どうしても意識が遠のいてしまいました。3幕でようやく舞台装置の面目躍如、細かい仕掛けが効果的に動き始め、物語もクライマックス。歌手の演技も迫真のものになるのです(激昂したマリエッタが良かった)。最後のパウルのアリアにはじんと来ましたね。うーん、なんだか薄味な感想にしかならないのだけど、演出は嫌いじゃないですよ。オペラグラスで見ると、小道具なんて本当に良くできてましたし、亡妻マリーに黙役を立てたのも効果的だったと思います。コルンゴルトの音楽も綺麗。コルンゴルトは映画音楽の基礎を作ったと言われるだけあり、所々非常にキャッチーな旋律を出しますね。最近で言うとジェリー・ゴールドスミスあたりがその系譜を継いでいたような気がします。となると、やはり歌手の力量に左右される演目なのかもしれません。冒頭はオケの音に声がかき消されるようにも感じましたし、パウルを100回以上歌っているというケールさんも「ふぅん」という程度。あとどうしてもクマちゃん体型の彼が舞台中央のベッドの上で、というのが、パウルのキャラではないような気が…。

どうにもならないことをもう一つ。左右に配置された字幕ですが、これが字数、情報量、漢字の画数が多すぎて、目で捉え頭に入れるのに時間がかかりました。TVで見るように下部にあればまた違うのかもしれませんが、劇場で見る限り視線を左右どちらかに振る必要があるので、非常に疲れます。ここも改善されればまた印象が違ったのかも。

作品のテーマである「喪失と再生」を考えると、この演出はとても美しくわかりやすいと思います。同じ演出でフォークトが歌っているフィンランド国立歌劇場版があるので、機会があればそちらも入手して鑑賞してみたいと思います。下に「マリエッタの歌」の一部を貼っておきます。
2014.03.24 Monday 00:02 | - | trackbacks(0) | Opera | このエントリーを含むはてなブックマーク|

エリアフ・インバル指揮 東京都交響楽団 マーラー:交響曲第9番

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マーラーの交響曲の中でわたしが一番好きなのは多分9番。自分のお葬式では最終楽章をかけて欲しいと常々思っている程。なので実演が聴けるチャンスがあればできるだけ足を運ぶようにしています。この日の公演はTwitterでオススメされて、移動中の電車内でチケットを取ったもの。インバルさんの指揮は初めてでしたが、これがおそらく今までで一番のマラ9実演体験となりました。

1楽章からぐいぐい揺さぶりうねるオケ。ホルンやフルートの溶け込み方が見事で、あっという間にその世界に引き込まれました。弾ける響宴の2楽章が終わると一旦舞台袖に下がり、数分おいて再登壇。そして3楽章。この盛り上がり方は凄まじい物がありました。日本のオケでここまで聴かせるんだ!というパワフルな音量と力量。3楽章最後のカッコ良さには鳥肌が立ったし、客席の息を飲んだ静まり方も(4楽章を前にして!)久々に体験しました。そしていよいよ最終楽章。ここは一番集中力が高まる所ですが、オケと客席の一体感がひしひしと感じられ、気を緩めると落涙しそうな濃厚な響き方。全身を耳にして最後の一音まで聴き漏らすまい、終わって欲しくない、と思いながら迎えたラストの瞬間は今年前半のハイライト。もうね、言葉もなくただただ感動。インバルさん、都響の皆さん、ありがとう!という気持ちでした。

マラ9の感想はいつもひどく感情的で抽象的になってしまうのだけど、オケの力量の高さにも驚きました。特にホルン、フルート、そしてコンマスの弦の美しさと安定感が素晴らしい。
そして実演を聴き続けているうちに指揮者による楽章ごとの色づけが非常に際立つ演目だということがわかってきました。
わたしはこの曲は「マーラーが人生の終わりに過去を振り返って」というテーマで書いたと思っているので、最終楽章はやはり色々なことを考えてしまいます。最期の最期に「いい人生だった」と思えるような毎日を送り、迎えるべく瞬間はやはりこの美しい音楽で幕引きをしたい、という思いをさらに強くした演奏でした。
2014.03.23 Sunday 14:40 | - | trackbacks(0) | Music | このエントリーを含むはてなブックマーク|

マリア・ジョアン・ピリス ピアノ・リサイタル

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一週間も前の話になってしまいましたが、3月13日(木)ヤマハホールでピリスさんのリサイタルを聴いて来ました。ちょうど1年前の同じ日にピリスさんとアントニオ・メネセスさんのデュオ・リサイタルを同じヤマハホールで聴いていたのがすごい偶然。

前半はシューベルトの「4つの即興曲 D899」とドビュッシーの「ピアノのために」。ピアノに向かってすぐに鍵盤をたたき始めたピリスさんの演奏はへんな小細工のない、とても実直な演奏。わたしの中の理想のD899がそのまま音として聴こえる感じ。あっという間にピリスさんの世界に引き込まれました。ドビュッシーは最初のシューベルトとはずいぶん雰囲気が違うけど、スピーディーでとてもかっこいい演奏。ピリスさんの違う面を見た気がしました。
後半の「ピアノソナタ21番 D960」、シューベルトの遺作のソナタですが、これも気負うことなくピリスさんらしい自然な演奏。個人的にこの曲は冒頭のもやもやした箇所がジヴェルニーにあるモネの池を思い出させて、それだけで懐かしい気持ちになるのだけど、この夜は水面に浮かぶ睡蓮の葉や垂れ下がる柳の枝まで思い出しました。かなりゆっくり目な第2楽章と打って変わって3楽章のスケルツォはとてもスピーディかつリズミカル。前半の即興曲から感じていたけど、ピアノってやっぱり打楽器なんだなぁ、と実感。それにしてももうすぐ70歳になるピリスさんのスタミナと来たら!最終楽章のフィニッシュでの幕引きは見事のひと言。この気持ち良さを味わうために今夜はここに来たのだ!という気分になりました。やっぱりヤマハで聴くリサイタルは格別ですね。

アンコールもシューベルト 即興曲集からD935 第2番。素敵だったけど、個人的にはD960の余韻のままで会場を後にしたかったかな。

この日のピリスさんはグレーのトップスにワインレッドのタフタのロングスカートというシックでナチュラルな装い。その姿と彼女の演奏スタイルには非常に共通する所がありました。次回のリサイタルもできればこの規模のホールで聴きたいですね。
2014.03.19 Wednesday 19:40 | - | trackbacks(0) | Music | このエントリーを含むはてなブックマーク|

「ハンナ・アーレント」

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第2次世界大戦中のナチスドイツの蛮行については、加害者と被害者両方の立場から様々な作品によって語られて来たけれど、ハンナ・アーレントはユダヤ人でありながら、その両方から非難された存在。「ニューヨーカー」誌に掲載されたアイヒマン裁判の傍聴記は当時大きなセンセーションを起こし、ついには教職を追われることになる。映画ラスト近く、おそらく一番の見所はこの最後の講義のシーンだろう。熱狂的な拍手で送る教え子たちと対比して、怒りを込めて席を立つ大学関係者、そして絶交を言い渡す長年の親友。彼女が名づけた「悪の凡庸」という言葉は「思考することを放棄した人間はモラルまで失う。それによってごく平凡な人間が残虐行為に走る」と学生に語り、「わたしが望むのは、思考することによって人間が強くなること」と締めくくる。簡潔かつ真理を突いた言葉だ。
なんとなく不穏な空気が漂う現代だからこそ「思考するということ」の大切さを教えてくれた作品。今後もあちこちで細々と公開予定なのでぜひ。劇場情報はこちら
2014.03.07 Friday 23:12 | - | trackbacks(0) | Movie | このエントリーを含むはてなブックマーク|

第86回 アカデミー賞雑感

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アカデミー賞の授賞式、今年も夜のWOWOW字幕版で楽しみました。ノミネート作品は「ゼロ・グラビティ」以外見ていない作品ばかりで何も語れないので、恒例の女優さんドレスチェック。
上画像はoscar.comで募ったベストドレスの結果。1位のサンドラ・ブロックはネイビーの素敵なアレクサンダー・マックイーンで。ネイルも同じネイビーで完璧でした。
2位は僅差でケイト・ハドソン(ヴェルサーチ)。個人的にお気に入りなのはアルマーニ・プリヴェを着たケイト・ブランシェットでした。ケイト様、実は出発10分前まで3着の同じアルマーニ・プリヴェで悩んでいたそうです。候補だった2着も見てみたいですね。
(ここには載っていないけど)ジュリア・ロバーツとジェニファー・ローレンスが選んだドレスはトレンドのペプラムが付いているタイプ。これは実は結構太く見えるので、彼女たちのようなスリムな体型じゃないと似合いません。ジェニファーのディオールは特にシンプルなデザインなので、彼女ならではの一着でしたね。ベネディクト・カンバーバッチはお約束のスペンサー・ハート。

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今年のオスカーで一番の話題だったのは司会のエレン・デジェネレスが「RTの新記録を狙うわよ!」とみんなでselfieした画像でしたが、あれはエレンが手にしていたサムスンのスマホのステマだったそう。エレンは実際はiPhoneユーザーと言う話です。

と言うわけで、やはり今年の一枚はこちら!カンバーバッチさんのPhotobomb!
わたし、勝手にカンバーバッチさんって真面目で寡黙なイメージを抱いていたのだけど、完全に覆されました。

今年の授賞式残念ポイントはなんと言ってもジョージ・クルーニーの姿がなかったこと。毎年「いじられ枠」として最前列に座っていたのにな…。年に一度のクルーニーさんのタキシード姿on レッドカーペットは眼福だったのに。来年に期待です。

2014.03.05 Wednesday 19:59 | - | trackbacks(0) | Movie | このエントリーを含むはてなブックマーク|
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