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「マリー・アントワネット展」@グラン・パレ

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Iena駅から再び9番に乗ってFranklin D. Roosevelt駅で下車、シャンゼリゼ大通りを渡りながら凱旋門を眺め、グラン・パレへたどり着きました。ここで開催中の「マリー・アントワネット展」は6月30日まで開催の企画展。予約制との記載がありましたが、先に行ったTりんさんの話だと「並べば入れる」とのことで、夕方行ってみました。

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入口付近で10名程が並んでいたので、多分ここが予約がない人だな、と思い列につきます。(ここの表示は全部フランス語)階段の下に立っている係員にチケットを見せて入る人がいて、多分これが予約済みの方々。並ぶこと10分程でロープが解かれ、入場することができました。入場料を払ってオーディオガイドを借ります。(仏・英・日の3カ国語)最初は幸せな少女時代をオーストリアで過ごしたアントワネットの肖像画から。今で言うお見合い写真に使われたわけですね。結婚後、ウィーンにいる母マリア・テレジアから請われて描かせた肖像画や優しい母親像を強調した母子の絵などが数多く飾られていました。政情悪化と共に館内の照明と壁の明度もだんだんと落ちて来て、革命の頃になるともうガラスケースを覗き込むような展示になっています。当時民衆の間で流行した風刺画の展示もありましたが、解説プレートがフランス語のみの表記なので内容が把握できませんでした。他にも壁一面にアントワネットからマリア・テレジア、兄弟、友人などへ当てた手紙や発言が書かれたコーナーがあったのですが、ここも解読かなわず。知ってる限りの単語を駆使して想像するしかなかったです。今回の旅行でフランス語がわからなくて悔しい思いをしたのが唯一ここでした。それでもアントワネットの遺品(牢獄で身に付けていた肌着など)を見て「本当にいた人なんだなぁ」と実感。最後の部屋にあったダヴィッドによる処刑場に護送されるアントワネットの横顔のスケッチは、通り過ぎる一瞬を急いで描いたせいか、雑な筆致ながらも写真のようなリアルな感覚を覚えました。

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なんだか重たい気持ちで鑑賞を終えましたが、会場を出ると物販コーナーでは関連商品がズラリ。アントワネットのロゴ入りカップ&ソーサー、バラの花柄スカーフ、レプリカのアクセサリー、そしてソフィア・コッポラの映画DVDなど。そうそう、映画つながりでラデュレのマカロン売りのワゴンもありましたよ。ここでは買わずに明日のお楽しみに取っておきましょう。

それにしてもよく動いた一日でした。朝からルーブル、オランジュリー、ギメ、グラン・パレと4カ所もまわってさすがにクタクタ。一旦ホテルへ戻って夕ご飯の時間まで休憩です。
2008.06.01 Sunday 16:02 | - | trackbacks(0) | 08 Paris Vienna/ Diary | このエントリーを含むはてなブックマーク|

ギメ美術館

gimetコンコルドから地下鉄9番に乗ってIenaで下車、地上に上がるとすぐギメ美術館はありました。あまりにも目の前で写真を撮るのを忘れた程。(画像は公式サイトから)ここは実業家エミール・ギメのプライベートコレクションを元に創設された美術館です。ミュージアムパス使用可。クラシックな外観ですが、中に入ると白を基調にした近代的な展示室となっていました。わたし、何を勘違いしていたのか館内撮影禁止だと思い込んでいたのですが、後日調べてみると別に大丈夫だったようですね。撮れば良かった!と思うような名品揃いでしたよ。というわけで画像がないのですが、3階日本部門を中心にざっと見て回った時のメモから書き出してみます。まず目に入ったのが尾形光琳の六曲の屏風。菊が非常に立体的に描かれています。光琳は他にも扇面立菜図も。富岡鉄斎コレクションも秀逸。「花狸沽酒図」がなんともキュート。モチーフのかわいらしさになごむ。狸のお腹に朱印が押してあるんですよ。「漁夫倣図」の人物の顔の肌色が目を引く。子供が水彩を使ったような塗り方だけど、それがとても効果的。酒井抱一「歳寒三友図」やはり彼の出すグリーンの色彩は最強。パリまで来てこの緑色で感動するとは思わなかった。浮世絵コレクションもすごかったです。たくさんありすぎて、見ているうちに混乱して来るほど。絵画の他は根付や印籠のコレクションがなかなか面白かったです。キリストをモチーフにした根付があったのですが、これが苦悶の表情を浮かべた物でかなり怖い!仏像コーナーも見応えありました。13世紀寄せ木彩色の毘沙門天(3体もあって保存状態も良好)や11世紀の一木彫刻の如来座像、これは1m以上の高さがありました。陶器部門では17世紀の伊万里、有田など、いかにも欧米人が喜びそうな品揃えです。本当に写真を撮らなかったのが悔やまれるのですが(しかもほとんどお客さんがいなくて貸し切り状態だったのに)、真剣に見るとけっこう時間がかかる美術館でした。次の目的があったのでざっと流してしまいましたが、次回はもうちょっと勉強したいと思います。そういえば木製の能面を真剣にデッサンしているフランス人少年がいました。アニメキャラのTシャツを着て一見Nerdな雰囲気の彼でしたが、絵をチラ見したら仰天する程うまい!あー、こーゆー子が日本アニメや漫画をアートとして認めてくれてるわけね、と痛感。これからもがんばってください。昨年、都内で「ギメ美術館展」がありましたが、多分そちらの展示の方が内容濃かったと思います。マニア向けと言うか。この時の出展リストを見ると、パリでの常設の数がかなり少ないことがわかりましたもん。でもこのくらいの規模でわたしにはちょうど良かったかな。さてこの時点でまだ3時過ぎ。もう一カ所行けちゃうかなー、とグラン・パレへ移動。
2008.05.31 Saturday 09:18 | - | trackbacks(0) | 08 Paris Vienna/ Diary | このエントリーを含むはてなブックマーク|

オランジュリー美術館

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ルーブル美術館を後にして、テュイルリー庭園をコンコルド広場へ向かって散歩。天気が良くて気持ちがいい午後です。のんびり15分程歩くと南側にオランジュリー美術館があります。この日は12時半に開館だったのですが開館前少し前に到着するとすでに行列。列の最後に並んでしばらく待つと、お約束の後ろにいたアメリカ人夫婦からの質問です。「ここはチケットホルダーの列かしら?」「わからないけど、わたしはチケット持ってますよ」と答えると、前にいたカップルが「チケットホルダーは右側に別の列がありますよ」と教えてくれました。ありがとー、と列を離れ入り口へ直行。例の4Day Passですんなり入場できました。

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さて、オランジュリー美術館といえばなんと言ってもモネの睡蓮の部屋です。これがその入り口。ここを抜けると…

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息をのみました。これほどまでとは思いませんでした。すごいです。色彩に飲み込まれそうな感覚です。白い壁が効果的だし、自然光を生かした展示がまた素晴らしい。「睡蓮」は2部屋に渡って計8枚が展示されています。中央にカウチが配置されているので、ここでゆっくり座って眺めるのがベスト。時間が経つのを忘れてしまいました。近寄って見るとかなり粗い筆致でわかりにくいのですが、座って距離を持って眺めると完璧な美しさ。メインになってる色彩はブルー、紫、淡いピンク。どれも幻想的で綺麗。それにしてもこれだけの作品は描いては離れ、を繰り返さないと全体像がつかみにくかったと思います。モネがどんなアトリエで描いていたのか興味があります。こうなるとジヴェルニーまで行ってみたくなります。これは次回の宿題。結局この2つの展示室だけで小1時間はいたような気がします。満足。

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さて地下の展示室もすごいコレクションがつまっています。ルノワールはあまり得意でなかったのだけど、ここの「ピアノに寄る少女たち」にはうっとり。

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ルソーの部屋。ここも気に入った展示室です。世田谷美術館でのルソー展には行けなかったのだけど、ここで初めてルソー作品の面白さに開眼しました。ベタっとした塗り方がけっこう好み。色彩も鮮やかで人物もシュールに描いてるし、なにしろ楽しい。画像にある「婚礼」なんて記念写真風で全員が見事に真っ正面を向いてます。足元には黒い犬、このコがまたユニーク。背景の空の青と芝生の緑も美しい。素敵な展示室でした。

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わたしが「睡蓮」以外で一番気に入ったのがこの作品、アンドレ・ドランの「La Route」です。ドランと言えば「アルルカンとピエロ」ですが、わたしが惹かれたのはなぜかこれ。画像の色は現物と全然違うのですが、本物は黄色がかった茶色の土、空の青、木の緑、屋根の赤茶という色が印象的な絵です。建物や屋根などは太筆でスッと一気に引いただけに見える筆致。全体的に細かい筆の動きで仕上げている感じですが、離れてみるとかなり写真のように見えます。道に落ちる影と建物がなにしろ魅力的。ここのミュージアムショップでわたしが唯一ハガキを買った作品でした。

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こじんまりした建物ですが収録作品はかなり充実しています。個人的にはオルセー美術館よりずっと気に入りました。外に出るとコンコルド広場を見渡せる小高い丘にベンチが並んでいて、ここに座って次の予定を練ります。さあ次はギメ美術館へ!
2008.05.30 Friday 20:45 | - | trackbacks(0) | 08 Paris Vienna/ Diary | このエントリーを含むはてなブックマーク|

ルーブル美術館 2回目

パリの朝は早い。8時に起床、身支度して階下で朝ご飯食べて2回目のルーブルへGO!今日は暑くなりそうなのでTシャツで出かけます。サングラスも忘れずにね。前回同様9時ちょっと前に到着。勝手がわかってきたので今回もリシュリュウ翼から4 Days Passを使って楽々入場。これは本当に便利。まずは3階フランドル・オランダ絵画へエレベーターで直行します。相変わらず3階はガラガラです。ここだけ流れてる空気が違う気がするほど。今日はじっくり見たい物に時間をかけてメモも取ることにしました。フェルメールの2枚の作品が眺められる所にカウチがあったので、そこに座ってモレスキンに感想メモを書きなぐってみました。

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「レースを編む女」は本当に小さい作品。B5もないのでは。まず目を引いたのが絵具の光沢と厚みを感じさせる赤い糸。細くてツヤツヤした線はとても綺麗。女性は相変わらず黄色い服を着ています。この鮮やかな黄色と画面下半分のほとんどを占める青とのコントラストが美しい。しかもこの青いファブリックの織の様子までわかる細かさ。女性の髪の分け目と髪の色の透明感と色彩にはちょっと感動。遠目で見ると若く見えるけど、実際はけっこう行ってるのかな?でも手がきれいだからやっぱり若いの?などと色々考えを巡らせていました。うーん、飽きないなぁ。

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「天文学者」はお隣の絵に比べるとかなり大きめに見えますが、実際は50×45cmだそうです。(ちなみに「レース」は23.9×20.5cm)フェルメールにしては珍しく男性が主人公の絵ですね。でもこの天文学者の表情がとても優しい。天球儀にそえられた手まで表情があるような気がする。(ちょっと女性ぽいけど)厚ぼったく見えるガウンの織り模様が特徴的だったり、ファブリックの表面に光の粒が描き込んであったりとなかなか見所満載でした。窓から入る光が他の作品と比べて明るめな印象。今回見た4点のフェルメール作品の中では「絵画芸術」の次に好きになった絵。

lt1同じくリシュリュウ翼3階には17世紀のフランス絵画コーナーがあります。ここも楽しかったですよ。すいてたし。3階、人気ないなー。わたしは大好きなのに。わたしが気に入ったのはラ・トゥールの「いかさま師」と「大工の聖ヨセフ」。「いかさま師」はなんと言っても表情の面白さですよね。カードをすり替えようとしているマーク・ウォルバーグ似の若い男の狡猾な表情、いかにもだまされやすそうなのんびりした顔の右端の男、横目がかなりおかしい中央の女性。マンガの一コマのようです。

lt2「大工の聖ヨセフ」は同じ作家とは思えないほど静謐な絵。右に描かれた幼いイエスのロウソクにぼんやり灯された表情の美しさはちょっと言葉が見つからない程。父子の仲の良さも伝わって来るような。画面中央部にしか光が当っていない状態の全体的に暗い色調ですが、その分光の効果が最大限に出ています。ヨゼフの額の皺、イエスのロウソクをかざしている左手からほんのり透ける光…これは原画が見られて本当に良かったと思う作品です。ハガキ買っちゃいました。


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さてドゥノン翼へ移動。お待たせしました。ダビッドの「ナポレオンの戴冠式」です。なにしろ大きいです。60平米あるらしいです。ワンルームマンション一部屋ですね。で、どうだったかと言うと、これがまた大ざっぱな絵でした。山口晃さんは正しかった!1月のトークショーで山口さんが「ガサガサでヘロヘロ」と称していたこの作品、本当にその通りでした。大きさに圧倒されますが、よく見ると中央3、4人はきちんと描き込んであるものの、あとは超テキトー。描き散らかし感がアリアリで、それはそれで面白いと感じましたが。主人公であるナポレオンとジョゼフィーヌはムダに美しく描き上げてますが、後ろに控えている侍女!表情がほとんどないです。てか、見えないです。もう「真ん中だけ描けばいいんでしょ!」という感じ。なんだかおもしろくなってきましたよ。そんな感じであら探しをしていたので、この絵の鑑賞には時間がかかりました。でも主役二人の衣装の質感は見事でしたよ。新聞などがない時代の報道写真的な役割を果たしたと思えば貴重な作品です。(けっこう脚色してるらしいけど)

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「ミロのヴィーナス」はカップルに大人気。ロックフェラーセンターのクリスマスツリーのようにみんな並んで撮影の順番を待ってます。何かご利益あるんでしょうか?

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「ダ・ヴィンチ・コード」でおなじみの逆ピラミッド。これは館外地下にあります。ここも記念撮影スポットでした。

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さて、気がつくとそろそろお昼。まだそんなにお腹はすいてないけど、疲れた時には甘いもの、というわけで「Cafe Marly」へ。ここは館外からでも入れる唯一のカフェ。ピラミッドが見える広場に面したテラス席に案内してもらいました。

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タルト・シトロンとダージリンで休憩。ここのタルト・シトロンはゼラチンがそんなに固くなく、つるり&もったりと滑らかな感触。ベットラに近いかな。けっこう酸味があったので生クリームが一緒でも良かったかも。紅茶はマリアージュのものでした。

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お天気も上々、風も気持ちいい。ピラミッドを見ながらぼんやりとお茶。いいものです。パリにいる実感がフツフツと沸いて来るのってこういう時。翌日はルーブルは休館ですが最終日にもう一度くらい来られるだろうと思い、次はオランジュリー美術館へ向かいます。
2008.05.29 Thursday 00:00 | - | trackbacks(0) | 08 Paris Vienna/ Diary | このエントリーを含むはてなブックマーク|

シェーンブルン宮殿(ウィーン最終回)

カフェ・ザッハーの深紅の袋を手にホテルへ戻った二人、チェックアウトの12時をちょっと過ぎちゃったけどまぁ大丈夫でしょう、急いでパッキングして出かけなければ!とカードキーを差し込むと、赤いランプが点いてエラー!…チェックアウト時間を過ぎたからですね…。フロントへ行き「すみませーん、あと30分くらいで出られますのでー、ホント、ごめんなさい!」と美しいお姉さんに平謝りすると「いいんですよー」と再びカードキーを使えるようにしてくれました。反省。急いでパッキングをして今度こそチェックアウト。荷物は預かってもらってU4(地下鉄)に乗って世界遺産シェーンブルン宮殿へ。地下鉄と言ってもすぐに地上に出るので風景も楽しめます。

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ウィーンミッテ駅から15分程でシェーンブルン駅に到着です。マリア・テレジアが夏の宮殿として使ったこの建物は結婚前のマリー・アントワネットが15歳まで過ごしたそうです。モーツァルトが御前演奏でアントワネットにプロポーズしたというのもここ。ウィーン会議の舞台もここ。部屋の総数1441室。ツアーではそのうち40室ほどを見学することができました。

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アントワネットの子供部屋、マリア・テレジアの私室、皇帝フランツ・ヨーゼフの書斎、寝室などは当時の家具やリネンまでもがちゃんと残されていてびっくり。王族の食事室も食器類(ほぼフルセット)までちゃんと保存されていました。この国は戦争や内戦に巻き込まれていない分そういう物の保存状態が大変良いようです。これがフランスだと革命時に暴徒と化した民衆の手でかなり強奪されてしまったようですしね。

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宮殿ツアーを出た所でトラムに乗って丘の上にあるグロリエッテへ移動。ここは展望テラスになっています。元々は亡くなった家臣のために建てられたモニュメント。現在はカフェになっています。

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高い吹き抜けの天井。ここも良く見ると見事な細工が。

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小腹どころかかなり腹ペコだったわたしたちはビールとGulyas(グーラシュ:ビーフシチューのダンプリング添え、名物料理らしい)で遅いランチ、というか早めのディナー。タコさんウィンナー?と不思議に思いましたが、あとで調べたらグーラシュにはこれが乗ってることが多いみたい。で、これが日本人に合うおいしいシチューで、重いかなーと思ったダンプリングもあっさり食べちゃいました。友人は追加でパンを頼んでたほど。あ、ビールもキリリと冷えておいしかったですよ。お腹も一杯になった所で今度はトラムは使わず、丘の下までは散歩しました。

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「シェーンブルン」は「美しい泉」という意味で、この館を建てる際に泉が発見されたことから命名されたそう。写真の像の下で流れてるのがその泉。

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庭園にある池にいたアヒルカモ(?)になごむ。色がキレイ。この写真を見た友人mちゃんに「さちえちゃんがこんな写真を撮るなんて、よっぽど気持ちにゆとりがあったのねぇ」と感心される。そう、ここはそういう場所なんですよ。

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夕方になり風もだんだんと冷たくなって来たので引き上げることに。ウィーン市街地からそんなに離れていないのに、郊外でのんびり遠足をした気分になりました。楽しかった。写真はシェーンブルン駅。なんだかハンマースホイの絵みたいじゃないですか?とお気に入りの一枚。

再びホテルへ戻り荷物を引き取っていよいよウィーンにさよなら。見送ってくれたドアマンがわたしたちに「これからブタペストですか?」と声をかける。「いえー、彼女はバルセロナへ、わたしはパリに帰ります」と言うと「そうでしたか、良い旅を」と。後で知ったのだけどウィーン+ブタペストって定番なんですってね。再びU4に乗りウィーンミッテ駅経由CATで空港へ。スペインに帰る友人Sとはわたしの搭乗口でバイバイ。わざわざウィーンまで来てくれてありがとう。また遊んでね。


card2泊3日の駆け足滞在のウィーンでしたが、かなり充実した滞在ができました。ウィーンはパリでもロンドンでもNYにもない独特な空気を持った都市でした。なんとなくのんびりした国民気質やその空気。時間の流れ方さえ違うように感じました。なにしろ移民、ホームレスがこんなに少ない欧州の都市は珍しいのでは。オーストリアはマリア・テレジアの時代からなるべく戦争を避け婚姻関係で国力を増強していったので、戦火で失われた文化財や建物がほとんどないというのもすごいことです。街全体もこじんまりしていて、迷うことはほとんどありませんでした。ウィーン一都市滞在だけでも充分楽しめそうな魅力的な場所でした。また近いうちにぜひ再訪したいものです。写真は今回大活躍だったウィーンカード。


パリへ戻るエールフランスは定刻通りに出発してこれまた定刻通りに到着。ウィーンでは半泣きで友人に手を振ったのに、パリに着いたら「ただいま〜♪」という気分になるのだからゲンキンなものです。シャルル・ド・ゴールからタクシーでHotel Brightonへ戻り再びチェックイン。フロントのムッシュは夜遅い時間にもかかわらずフロントデスクを空にしてまでわたしの荷物を部屋に運んでくれました。ありがとー、ムッシュ!後半のステイはTりんさんがルーミーに。帰宅したTりんさんとそれぞれのおみやげカヌレとザッハトルテで夜お茶しながらお互いのプチ旅行の報告会。深夜1時頃就寝。旅程も中盤を過ぎました。明日からまたがんばる!


2008.05.28 Wednesday 00:08 | - | trackbacks(0) | 08 Paris Vienna/ Diary | このエントリーを含むはてなブックマーク|

ザッハトルテ

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王宮礼拝堂を出て、ちらっとスペイン乗馬学校を覗いてみると日曜はクローズのはずなのにパフォーマンスがあるとの表示が。一応値段を聞いてみると50ユーロとのこと。う〜ん、と悩んだけど見送ることに。馬好きな友人はかなり残念そうだったけど、次のお楽しみに取っておきましょうね。小腹もすいたので念願のザッハトルテでも食べるか〜、と「ホテル・ザッハー」(画像上)1階にある「カフェ・ザッハー」へ。お昼ちょっと前だったので待たずにすぐ入れました。席に着くなり「ザッハトルテ?メランジェ?」と聞かれて苦笑い。わたしはその通りのオーダーにしましたが、友人は「ケーキ見せてください」と中央のケースへ。(画像下)

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さんざん悩んで結局ザッハトルテでした。でもわたしもアプフェル・シュトゥルーデルと悩んだんですよね。ちなみに前日にホテルのカフェでシュヴァルツヴェルダー・キルシュトルテ(ダークチェリーと生クリームのチョコレートケーキ。激ウマ〜)は食べてます。店内は深紅と金色で品良くゴージャスにまとめられてます。老舗らしく店員さんの接客もとても丁寧。ケルントナー通り沿いにオープンカフェも出していますが、やはりこちらの方が落ち着けます。大人はこっちね。

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で、ザッハトルテです。あぁ、写真がボケてる…。横にあるのは新聞を模したメニュー。ザッハトルテは東京でも三越の「カフェ・ウィーン」「デメル」などでさんざん食べてますが、ここのは何かが一味違う。多分スポンジの間のアプリコットジャムだと思うんですよね。かなり酸味が強くて甘さ控えめ。ザッハトルテ特有の表面のチョコレートコーティングのザラザラした舌触りもそんなにありませんでした。日本で食べるより甘さは控え目に感じましたが、これはチョコのせいなのか生クリームの質なのか(この国の乳製品はやたらおいしい)はわかりません。でもとにかくおいしい。もちろんペロリと完食です。お会計を済ませて出る時には外はけっこうな行列ができていました。ラッキーでした。帰りにテイクアウトコーナーでそれぞれおみやげを買い(わたしは直径5cm位のミニミニサイズを2個。パリに帰ったら夜食にするつもり)一旦ホテルへ戻ります。
2008.05.27 Tuesday 00:05 | - | trackbacks(0) | 08 Paris Vienna/ Diary | このエントリーを含むはてなブックマーク|

王宮礼拝堂ミサ

mass4日曜の朝は早起きして9:15から始まる王宮礼拝堂のミサへ。わたしたちの席は2階の正面バルコニー。祭壇が見下ろせるなかなかの良席です。イスの上にはこの日に歌う賛美歌の譜面コピーが乗ってました。


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ほぼ目線の高さにステンドグラスとシャンデリア。時間ぴったりにミサは始まりました。アメリカにいた時にクリスマスなどで何度か参加したことはあるけれど、ヨーロッパではもちろん初めて。ドイツ語で進行するので周りの動きに合わせて立ったり座ったり。神父様のお話だけではなく、祭壇に立つ聖歌隊の歌を交えてのミサなので飽きることはありませんでした。朝だし寝ちゃったらどうしよう〜とちょっと心配でしたが、杞憂に終わりました。教会の音楽といえばオルガンなのですが、この日の演目がモーツァルトのMissa brevis B-Dur だったせいか、なんと生オケが入ります。すごいなー。

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ウィーン少年合唱団はミサ中は3階バルコニーのへんで歌っている模様。両サイドのバルコニー席からでないと(それでもごく一部らしいけど)姿は見えません。でも天井から降り注ぐ歌声はベタですが天使のよう。ミサ終了間際に祭壇に並んで歌ってくれます。フラッシュ厳禁なのですが、ほとんどが観光客なのですごいことに…。右端に日本人少年の団員がいました。写真でわかりますか?ミサそのものも言葉はわからないものの荘厳でいいものでした。最後はお隣同士握手して終了。ちゃんとドネーションもまわってきましたよ。長い棒の先に献金箱が付けられてました。良くできてる。

massミサ終了後の風景。外は晴れ渡り、なんとなく清々しい気持ちになっていました。早起きして良かった。この日の演目は耳慣れたモーツァルトということもあり音楽自体も楽しめましたが、久しぶりのミサへの参加、しかも旅先でというのはいい経験になりました。

2008.05.26 Monday 00:03 | - | trackbacks(0) | 08 Paris Vienna/ Diary | このエントリーを含むはてなブックマーク|

Staatsoper

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今回の旅のメインイベントと言ってもいいでしょう、国立オペラ座で「フィガロの結婚」鑑賞です。チケットを取ったのはなんと昨年の6月というのが自分でも驚きです。フライトが確定して真っ先に取ったのがこのチケットでした。あれから1年、早かったような気もするけど「やっと来たか!」という気持ちも大きかったりして。

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さてホテルからオペラ座までは徒歩数分程。ヒールを履いてても苦にならない距離でした。正面入り口の階段を上るともうワクワク。

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バルコニーの下中央が立ち見席。3時間立ちっぱなしかぁ…。でも3ユーロで見られるんですよね。

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会場は着飾った人でいっぱい。プレミア公演ではなかったけど、皆さんそれなりにオシャレをしていました。日本からの観光客もたくさん見かけました。和服をお召しになったご婦人や、結婚式のお呼ばれのようなドレスアップでがんばった若い女の子のグループ、スーツを着たもののなぜか通勤用のナイロン製ブリーフケースの若い男性など。わたしの席はParkettと呼ばれる平土間のセンター前から4列目と言う良席。上から見下ろされる席ですね。ちなみに何を着たかと言うとアルマーニの光沢のある黒いパンツスーツ、インナーは同じくアルマーニで少々派手目+セクシー目(?)、ふわりと透け感のあるストールを首に軽く巻いて、靴はエルメスのハイヒール。Parkettはお年を召した方が多かったので黒で正解だったと思います。でもここではオシャレした者勝ちです。オシャレしすぎて浮くことは絶対にありません。これから行かれる方は気合い入れて行きましょう。その方がすごく気分もいいし盛り上がります。

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隣の席はスイスからいらした老夫婦。一人きりで来た日本人の女をよほどかわいそうに思ったのでしょう。色々話しかけてくれて、インターミッションではシャンパンまでご馳走になってしまいました。写真は座席背面に設置されている字幕が出る液晶パネル。「赤いボタンを押すと英語とドイツ語が切り替わるからね」とスイス人のおじさまが教えてくれました。

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開演前のオーケストラボックス。さすがオペラはスコアが分厚い!!

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肝心の「フィガロの結婚」ですが、実は生まれて初めての生オペラ体験(演奏会形式は経験済み)、この場所でこの演目で経験できて本当に良かったと思います。DVDやCDでさんざん聴いてきた演目ですが、生の舞台はお金と時間をかけた豪華なミュージカルというとたとえが悪いかな。とにかく飽きさせない演出と演奏、歌であっという間の3時間でした。序曲からしてもう鳥肌。何度も聴いてきたはずなのに生演奏はやっぱり違います。席が良かったので歌手の表情までがはっきり見ることができ、言葉が完全にわからなくても雰囲気で意味を掴むことができます。超有名曲「恋とはどういうものかしら(Voi che sapete)」を歌うケルビーノは少年の割りには背も高くしっかりした体躯なのが気になりましたが、歌はとても素敵。拍手も大きかったです。この夜一番心に染み入る曲だったのが伯爵夫人の「楽しい思い出はどこへ(Dove sono i bei momenti)」でした。冒頭の線のように細いソプラノがだんだんと貫禄を帯びた中音域に変化するあたり見事でした。ここでとても感動。拍手も一番大きかったと思います。オペラはまだまだ初心者なので多くは語れませんが、この夜は幸せな体験をしたと思います。これからはもっと積極的に勉強しよう!と思いました。とりあえずは10月の来日公演ですね。

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終演後の様子。撮影する人多し。ちなみにここのカフェもゲルストナーでした。ホテルへ戻り、ロビーで友人と落ち合い、「小腹がすいた」ということでベルク公園にある屋台へ足を運びました。ここでNYの名店Hallo Berlinのようなソーセージ屋さんがあるのに目をつけていたわたしたち。ラッキーなことにまだ開いていたので、グリルした好きなソーセージを選びホットドッグにしてもらいました。3ユーロくらいだったかな。アルマーニを着てホットドッグを片手にホテルのエレベーターに乗り込む女二人、妙な光景ですね。部屋に入って着替えてビールと一緒に食べたホットドッグはNYのそれとは比べ物にならないほどおいしかった!Hallo BerlinのおじさんがNYのホットドッグに怒り狂って出店した、というエピソードを深く理解しました。友人Sが参加したシュテファン寺院のミサコンサートはバッハのプログラムで眠気は誘われたものの、かなり楽しめたそうです。お互い楽しい夜が満喫できたようで。
2008.05.25 Sunday 01:40 | - | trackbacks(0) | 08 Paris Vienna/ Diary | このエントリーを含むはてなブックマーク|

Wien !!!

パリ到着から早5日、久々に寝坊を決め込みました。この日はバルセロナ在住の友人Sが朝10時にウィーン入りするので、彼女のホテル到着までのんびり部屋でくつろぐことに。朝ご飯は昨日のうちに買っておいたデニッシュとコーヒーで軽くすませ、ぼんやりTVを眺めていると友人からロビー到着の連絡。階下に降りて再会を喜び合い(8月に会ってるんだけどね)ひとまず部屋へ。一息入れた所でさっそく観光へ!

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オペラ座わきから北へ伸びるケルントナー通り。高い建物がないので空がきれい。

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ケルントナー通りを北上するとシュテファン寺院へ突き当たります。ランドマークの塔は修復中。でも屋根の細かい細工を見るだけでも満足。

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寺院の内部。外観がゴシック様式なのに対して祭壇はバロック様式だそうです。

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シュテファン寺院からそう遠くない所にあるモーツァルト・ハウス。モーツァルトはここで「フィガロの結婚」を書き上げたそうです。彼が一番いい時代を過ごした家ですね。現在は内部が見られる有料ツアーがあったり、カフェ、ギフトショップなども併設されています。このあたりの道路は昔ながらの石畳で、ローファーでもグキっと行きそうなことがありました。注意。迷路のような路地を迷いながら(それも楽しいのだけど)ケルントナー通りへ戻り、ホテル・ブリストルでランチ。ホテルで再会してからわたしとSはずーーっとしゃべりっぱなし。ランチでももちろんしゃべり倒す。ラチがあかないのでそろそろ移動、ということで、路面電車に乗ってベルヴェデーレ宮殿へ向かいます。

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ここはオイゲン公(1663-1736)の夏の宮殿、少し高台にあるので風が気持ちよかったです。宮殿上宮はオーストリア・ギャラリーとなっていて、クリムトの「接吻」エゴン・シーレの「死と乙女」が見られます。

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ここがギャラリー。展示作品はウィーン世紀末の作品が多くちょっと特殊。シーレは特にクセがあって好き嫌いが分かれるかも。で、クリムト。正直言ってわたしも友人Sも「クリムトってあんまり好きじゃないんだよねー。でも売りなんでしょ?」ってノリで見に行きました。いや、「接吻」はスゴかったです。あれは現物を見ないとわからない。どんなに精巧な印刷技術でもあの金色と背景の色彩を復元するのは無理でしょう。驚きました。金箔を貼ったかと思うような重厚な色使いと作品そのものの大きさに圧倒されました。一見の価値アリです。食わず嫌いが改まりました。反省。と、思い直すとクリムトの他の作品も素敵に見えて来るから現金なものですね。ベルヴェデーレはこの絵を見に行く為だけでもオススメです。

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下宮に向かってテクテク下って戻ります。再び路面電車でリンク(市街地)内へ。

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途中で大盛りのジェラート食べたり…

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「ドナウ川だ!…でもなんか聖橋(お茶の水)を思い出さない?」と言ってたら、これはドナウ川の支流(ドナウ運河)だということがわかったり…

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意味なくベンチに座ってまったりおしゃべりしたり、と気ままに過ごしました。
ここで一旦ホテルへ戻り軽くサンドイッチで食事。わたしはこれからオペラ鑑賞なのでバッチリ着替えてメイクもお直し。友人は先ほどのシュテファン寺院でミサコンサートに行きます。終演後にロビーで待ち合わせることにして、夜の街へ繰り出しました。さ、いよいよオペラ座デビュー!
2008.05.23 Friday 20:10 | - | trackbacks(0) | 08 Paris Vienna/ Diary | このエントリーを含むはてなブックマーク|

Wiener MOZART Konzerte

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憧れの楽友協会、ウィーンフィルの本拠地でもあります。お正月のニューイヤーコンサートの中継はここの「黄金のホール」(大ホール)で行われます。今回の滞在日程ではウィーンフィルの公演はなし。大ホールを使うのはグラーツフィルハーモニーということで出発前に悩みました。せっかくなので黄金のホールに足を踏み入れるべきか、それとも「ブラームスホール」(小ホール)だけど楽しげな「モーツァルトコンサート」にするべきか…。詳しい友人に聞くと「大ホールはウィーンフィルじゃないと意味がない」音響になっているそうなので、今回はモーツァルトにしてみました。

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ブラームスホールの内部。小規模ながらも重厚な作りです。

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見上げるとこんな感じ。すごーい、きれーいとすっかりお上りさん状態。

間際に取ったわりには良席でした。前から2番目の中央通路寄り。まわりは英語がよく聴こえたので、アメリカからの観光客が多かったようです。団体さんだったのかな。日本人もちらほら。演目は以下の通り。

Aus der Oper "Le nozze di Figaro", KV 492
Konzert fur Violin Nr.5, A-Dur, KV 219
Aus der Oper "Die Zauberflote", KV 620
Symphonie Nr.40, g-moll, KV 550
Rondo, Alla turca, KV 331
Symphonie Nr.35, D-Dur, "Haffner", KV 385
Aus der Oper "Don Giovanni", KV 527
Eine Kleine Nachtmusik, KV 525
Aus der Oper "Die Zauberflote", KV 620


恥ずかしくなる程ベタな演目ですね。でもこれなら睡魔に襲われる心配はナシ。完全に観光客向けプログラム。

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このコンサート、演奏者がみんなモーツァルト時代のコスチュームを着ています。おもしろいでしょ。街でこのコスプレでチラシを配ってたのがこのコンサートってわけです。

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コートニー・コックス・アークェット似のコンマス(コンミス?)。ヴァイオリン協奏曲5番は良かった。特にカデンツァがプロにはない独創性。冒険したなー、って感じでした。おもしろかったです。大変失礼なことにあまり期待してなくて、ハスに構えた気持ちで(正直時間つぶしだった)コンサートでしたが、とても楽しめました。オケのレベルが思ったより高い!そのあたりはさすがにウィーンのオケですね。このクラスでこのレベルというのが層の厚さを感じました。途中20分程の休憩時間でのこと、ホール右側にあるガラス扉を何気なく覗くと、なんとガラス一枚隔ててそこはもう大ホールの廊下ではないですか!ちょうどバルコニー席の入り口のようです。警備のお兄さんがわたしに気づいて「トイレ?だったら静かにこちらにどうぞ」とガラス戸を開けてくれました。わーい!と、一応トイレに行くフリをして、大ホールの中を覗けるスペースを探します。すると!さっきまで舞台で演奏していたコスプレ軍団が大ホールのドアに耳を押し付けている姿を発見!みんな考えることは同じだー。バルコニー席へのドアに付いている小さな覗き窓からわたしのこっそり一瞬だけ中を見ました。ほんの一瞬。本当に金色でしたよ!あー、もう次回は絶対ここでウィーンフィル聴きたい!!

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2時間弱でコンサートは終了。楽しい夜でした。

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夜の楽友協会。またいつか来るからねー

op
ホテルまでは徒歩10分程。帰り道にあるオペラ座の夜の姿。明日の夜はこちらに行きます。さて明日の朝はバルセロナ在住の友人が合流します。
2008.05.22 Thursday 14:12 | - | trackbacks(0) | 08 Paris Vienna/ Diary | このエントリーを含むはてなブックマーク|
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